播州釣針協同組合 創立50周年記念誌 播州針


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西脇市を中心とする播州釣針には、伝統的な毛鉤と鉄針があるが、いずれもその歴史は古く、江戸時代後期に京都や土佐から技術を導入、農家の副業として発達した。今日では、漁業用の鉄針からアユ掛け用を中心とする毛鉤まで年商二十億本、百億円を生産。これは全国生産の約90%に当たり、日本一の産地となっている。

ところが、この産地の歴史をまとめた適当な書物がこれまでなかったため、同組合の創立50周年の中心的な記念事業をして出版を計画。同組合青年部会の会合で釣針の歴史を講義したことのある研究家・勝部直達氏に執筆を依頼した。

勝部氏は、出身である広島と播州とを何度も往復しながら調査に奔走、途中病に倒れながらも、基礎資料として欠かせない江戸の行商資料の解説に当たり一軒ごとに分析・集計する一方、古老らに手紙や電話で聞き取り調査を繰り返しながら5年がかりでまとめ上げた。

コンテンツ
第一章 釣り針
▲掲載されている写真の一部
第二章 釣り針の歴史
第三章 播州針の起こり
第四章 播州針の発達T(江戸時代)
第五章 播州針の発達U(明治時代)
第六章 播州針の発達V(大正・昭和時代)
第七章 播州針の苦難(戦中・戦後)
第八章 播州針の復興(昭和後期)
第九章 播州針の栄光(現在と将来)
資料編 T産地の変遷
U 業者数の変遷
V 播州針職人名録(1)
W 播州針職人名録(2)
X 播州針史年表

書籍データ
著者 勝部直達
発行所 播州釣針協同組合
制作 褐k水社
サイズ 235(H)×175(D)×65(W)
頁数 1,118ページ